来年四月から関西電力の一般家庭向けの電気料金が約10%も値上げされる見通しとなる中、ますます家計における光熱費の圧迫が懸念されます。
光熱費の計算は恐ろしくで決して楽しいものではありませんが、こうなってくると話が違います。
昨年お引渡しさせて頂きました日下町のN様邸。国土交通省が行う「住宅のゼロエネルギー化推進事業」に応募し、165万円の補助金対象となった物件です。
先日、お引渡し後の関西電力の電気料金の明細を約1年間分お預かりし、集計してみました。
2世帯5人ご家族。オール電化仕様。太陽光6.0kW搭載の建物です。もちろん、高気密・高断熱にこだわり、施工させて頂いた建物です。
昨年11月からこ今年の10月までの電気料金から売電料金を差し引き、売電後の電気料金を記載しております。
これが予想していたよりも優秀です。親世帯はどうしても日中在宅の時間が長く、消費電力も多くなりがちになるため、光熱費ゼロ円までいかないかなと懸念しておりましたが、光熱費ゼロ円を上回り。年間光熱費がプラス26000円という好成績です。
一般的な家族4人の水道代を除く光熱費は、月約15,000円、年間1,800,000円くらいと算出される事が多く、N様邸では5人家族で2世帯という条件もあり年間208,000円を消費しています。それを太陽光6.0kWの売電金額が年間234,000円あり、差し引きすると年間26,000円の収入となります。
要するに年間で実際使用した208,000円と売電後の収入26,000円、トータルで234,000円得した事になります。
売電金額は10年後に変わってきますが、今の基準で算出すると、
10年間で2,340,000円。20年間で4,680,000円 得する建物なんです。
今後、電気料金が上がっても、節電する意識が高まり、光熱費が得する住まい。
光熱費の計算が毎年楽しくなる家。来年もまたこのような家をご提案し、1棟1棟着実に増やしていきたいと思っております。
その前にこのややこしい数字の説明をもっと分かりやすくしていくのが来年の課題のひとつです。