昭和50年の後半から、石切のお隣の奈良県でも生駒や東生駒、新大宮など近鉄奈良線の沿線で建売分譲をさせていただいていた時期があります。
そのうちのひとつ、新大宮荘苑の仕事ぶりをご覧いただいていたお客様の紹介で請負工事をさせていただきました大和郡山のI様邸。  

先日、雨漏りがするという事で訪問させていただきました。純和風の築約30年の建物です。
どうやら原因は酸性雨のようです。当時の純和風の建物は、雨樋や谷樋に銅板を用いることが一般的でした。
そして、その当時は酸性雨で銅板に穴が開くことは想定していませんでした。 

一時期に比べると酸性雨が話題になるケースが少なくなったような気がしますが、10円玉くらいの穴がぽっかり空いた雨樋を見ると、人体への影響もあるのではないかと、やはり心配になってしまいます。

今回はそこまでの穴ではありませんが、酸性雨に強いとされるガルバリウム鋼板の谷樋に交換し、雨漏れもストップです。

写真では分かりづらいですが、外壁と瓦の取り合いの谷樋。この瓦の下あたりが原因の箇所です。
ともあれ、すぐに原因が突き止められて何よりでした。 

10ページ (全16ページ中)